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投資スタンスは変わらず。アメリカ金融政策に大きな変更点なし【20年6月FOMC】

発行済 2020-06-16 11:44
更新済 2023-07-09 19:32

アメリカの金融政策を決める会議FOMCが開催されました。

ただ、2020年6月のFOMCでは、特に大きな変更点はなかった認識です。

正直言うと、記事にするほどの内容かどうかも悩みましたが、今のアメリカの株式市場は金融政策(中央銀行)と財政政策(米政府)で決まっている側面があるので、一応現時点の金融政策と自分の投資の方向性を確認する意味で記事として残しておきます。

この記事のポイント

  • 金利はゼロ金利で据え置き。2022年までゼロ金利が維持される見通しが示された。
  • 量的緩和も現状維持。最近は毎月800億ドルのペースで米国債を購入しているが、今後もこれが継続。
  • 金融政策に大きな変更点がないので、今後の投資の方針も大きな変更なし。2-3年かけて米経済が元通りになると見込んで米国株に投資するも、一部の資金は一時的な下落に備えて待機させる。

金利と量的緩和の維持を発表したFRB


2020年6月のFOMCを一言でまとめると、現状維持でした。

ゼロ金利政策も量的緩和も維持されたので、引き続き歴史的な低金利政策は時代は今後も続くことになります。

2020年6月FOMC

  • 政策金利は0-0.25%で据え置き。FOMCメンバーの金利予想では2022年まで現状維持。
  • 量的緩和の規模も現状維持。米国債の購入額は約800億ドル/月のペースを維持。
  • GDP成長率予想は2020年-6.5%、2021年+5.0%、2022年+3.5%で、もとのGDP水準に回復するまでに複数年かかる見通し。
  • インフレ率予想は2020年1.0%、2021年1.5%、2022年1.7%(※目標値は2%)

ただし、量的緩和は現状維持とは言ってもFRBによる国債の購入額は新型コロナ流行時の3月に宣言した無制限の債権購入が続くのではなく、より緩やかになった最近ペース(毎月800億ドル)が今後も続くという意味のようです。

FRBによる債権の購入規模は危機対応ではなく、通常の金融緩和ペースにしれっと移行したようです。

投資の方向性に変更点はなし


今回のFOMCで大きな金融政策の変更点がなかったので、自分の投資も特に大きな変更はありません。

今まで通り、今後数年でアメリカ経済が回復することを見越して米国株に投資しつつ、一時的な株価下落に備えて一部資金を待機させてじっと待ちます。

 

また景気回復時にインフレ率の上昇が急になってしまうと株価は伸び悩むかも知れないと思っていますが、今のところその心配も要らなそうです。

 

上で見たようにFRBも2022年になってもアメリカの物価は目標の2%に届かない程度を予想しています。現時点では、FRBの目から見ても物価が急に上昇する兆しはまだ見えていないようです。

懸念していた長期金利はやや低下


今回のFOMCが関係したかどうかは分からないのですが、先月から上昇が続いていた長期金利にこの数日間がブレーキかかって来ています。

 

長期金利の低下は良い傾向です。もしもこのまま長期金利が上昇すれば、企業や家計に負担になり株の評価も下がると気にしていたところでした。

最近の長期金利の低下している間に、FRBの国債購入額は特に変更している様子が見られない上に、株価がやや下げているので、市場は株を売って国債を買うリスク回避の動きが見られたかも知れません。

リスク回避の要因としては、「大統領選を前にトランプ氏の支持が下落(対抗のバイデン氏が勝利すれば、増税で企業利益が圧迫する恐れがある)」か、「カリフォルニア・アリゾナ・ニューメキシコ・ユタなどの州で新型コロナウイルス感染者が増えていること」がパッと思い浮かびます。

 

どちらも今後の行方は予測が困難なので、どういう展開になっても良いように、資金にはある程度余裕をもたせて投資にのぞみます。

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