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先行きが見えずに低金利が続く中、おすすめの配当3銘柄

発行済 2020-07-10 15:47
更新済 2023-07-09 19:31
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低金利下において、高いリターンを上げることは難しいだろう。新型コロナウイルスが流行する中、安全資産への投資が進み、債券や普通預金などの一部の資産は、ほぼ0に近い利回りとなっている。

より高いリターンを望む場合、ポートフォリオに株式を組み込む必要があるだろう。

リスク回避的な投資家は、景気後退からの回復力があり、安定的なインカムゲインを得られる銘柄を見極める必要がある。

安定的に配当を支払う企業として、通信事業者やインフラ、銀行などが挙げられる。

以下がおすすめの配当3銘柄である。

1.AT&T

米国最大の通信事業者であるAT&T (NYSE:T)は、低リスクで収益を生み出す企業の1つである。

AT&T週足チャート

 

実際、機関投資家の間では、AT&Tは米企業の中で最も保有されている銘柄のトップ20に入っている。その理由は、同社が35年連続で増配を続けているからである。8日の終値は30.46ドルとなっており、配当利回りは7%となっている。

今後、AT&Tはアクティビストファンドのエリオット・マネジメントとの合意の元、市場価値をさらに高めていく。

AT&Tは3年間の財務計画の一環として、増配と債務の返済を継続し、2022年にはレバレッジ比率を2~2.25にすることを目標としている。AT&Tは資産売却にも取り組んでいる。同社は昨年、プエルトリコと米バージン諸島での事業をリバティ・ラテン・アメリカ社に現金19.5億ドルで売却することで合意した。

AT&Tは第4四半期に20億ドルを投じて5100万株の自社株買いを行い、1月には40億ドルを自社株買いに当てた。同社は、自社株買いを通じて、今後も株価を下支えしていくと述べている。

2.ネクステラ・エナジー

公益事業銘柄は安定的な収益を生み出すための事業投資を積極的に行っている。顧客が公共料金を支払い続ける限り、同社へキャッシュが入り続ける。

この分野では、フロリダを拠点とするネクステラ・エナジー(NYSE:NEE)が特に気に入っている。同社は競合他社にはないクリーンエネルギーを提供することで、規模を拡大している。

NEE週足チャート

 

ネクステラは風力・太陽エネルギーを提供する米最大の再生可能エネルギー事業者である。また、大規模な天然ガスパイプライン事業やエネルギー貯蔵事業も展開している。

同社と他社の最大の違いは、同社の成長のために多額の負債を投入していない点である。同社は政府からの補助金や減税措置を利用している。同社は主に電力会社へクリーンエネルギーを販売している。

ネクステラは従来の公益事業を超え、大企業向けに風力発電所や太陽光発電所を建設している。同社のクライアントには、グーグルなども含まれている。

クリーンエネルギーとエネルギー貯蔵を行う同社のビジネスは、投資家に多額のインカムゲインをもたらしている。

3.トロント・ドミニオン銀行

カナダの銀行は北米において最も安定的に配当を支払う銘柄である。カナダの銀行が米銀行と異なる点は、競合の少なさや規制環境、多様性である。

カナダの銀行は寡占状態となっている。カナダの大手金融機関は、安定的に増配を続けており、収入の約40~50%を配当金に費やしている。

トロント・ドミニオン銀行週足チャート

カナダの銀行の中では、トロント・ドミニオン銀行(TSX:TD)がおすすめである。同行の業績は堅調に推移しており、配当政策も魅力的である。米国においてもリテールバンキング事業を提供している。実際、同行はカナダ以上に米国に多くのリテール支店を有し、そのネットワークはメイン州からフロリダ州にまで及ぶ。

全体として、同行の純利益の30%は米リテール事業から得ている。また、証券会社のTDアメリトレード (NASDAQ:AMTD)の株式を42%有している。

同社の配当利回りは5.19%となっており、四半期配当額は1.2975ドルとなっている。

総括

より高いリターンを望む場合、安定的な配当銘柄をポートフォリオに組み入れるべきである。

新型コロナウイルスによる大幅な下落を受け、ほとんどの銘柄が割安となっており、今が買い時かもしれない。

 

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