トランプ大統領の景気刺激協議打ち止めツイートで米株が大幅に下げて終わったことを受けて、日経は下げてスタートしましたが、トランプ米大統領はその数時間後、議会に対し、旅客需要の急減で大規模な人員削減を迫られている航空業界向けの250億ドルの雇用支援を早急に延長するよう求めたというツイートしたことで買いが戻り、結局日経、Topix共変わらずで引けました。香港は1.1%プラス、オーストラリアは1.3%プラスで引けています。二ュージーランドは0.3%のプラスでした。
コロナ感染が再拡大しているヨーロッパはまちまちで、ドイツDAXは+0.2%、フランスCACは-0.3%、英国FTSEは変わらず、スペインIBEXは-0.4%、スイスは-0.4%で引けています。
一方、米国株は一昨日と打って変わって大幅にプラスとなりました。トランプ大統領による航空業界向けの250億ドルの雇用支援ツイートを好感して米国ダウは1.9%マイナス、S&Pは1.7%プラス、ナスダックは1.9%プラスと一昨日のマイナスを取り戻しています。カナダも同様に1.2%プラスでした。
米株価が反騰したためにVIX指数(恐怖指数)は1.4ポイント下がり28.1でした。米株価のプット(売る権利)の購買意欲が高くなっているためにボラティリティが上昇しているようです。コロナ禍で暴落した株価は3月後半からこれまで上昇し続けてきていましたが、いよいよ上昇の流れも節目を迎えているかもしれません。
為替では米ドル(インデックス)はトランプ大統領の一部の経済対策についてのポジティブツイートを受けて反落しました。ドルストレートは買われ、クロス円も急落しています。株が上昇しているのでドル円は底堅く推移しています。ドルインデックスはテクニカルには50日移動平均がサポートになった形ですが、今週はまだ下値トライすると思われます。コロナ第2波に襲われているユーロ圏のユーロは逆に上昇すると思われます。いったんの戻しがあっても中長期的には上昇していくと思われます。
ドルが反落したため、逆相関関係が強い金、銀は上昇しました。金は中長期の下げが確定的となっていると思われますが、万が一2,000ドルを超えるような動きがある場合はその限りではありません。
原油価格はAPI、EIAの原油在庫が市場予想より増えていたことが嫌気されて反急落しています。中長期的には原油価格はすでに下落トレンドに入ったと思われましたが、最近のリカバリーをみるともう一度高値を更新する可能性も出てきています。
10年長期金利は0.797%まで上昇しています。トランプ大統領の民主党との協議打ち切りツイートでは下げましたが、航空業界への雇用支援ツイート以降再び長期金利は上昇してきていました。10年金利は中長期的には上昇トレンドに入っていると考えられます。