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株式市場の下落からポートフォリオを守るのに役立つ2つのインバースETF

発行済 2022-01-25 13:53
更新済 2020-09-02 15:05

インバースおよびレバレッジ付き上場投資信託(ETF)は、通常インデックスのリターンの逆またはレバレッジ(通常は2倍または3倍)をもって推移している。このような金融商品の資産は、2020年の約900億ドルから2021年には1,210億ドル以上に増加した。

最近の市場全体の下落を受けて、多くの投資家はポートフォリオを保護する方法や、株式市場の下落を利用する方法を模索している。以前にもいくつかのl インバース 商品紹介してきた。

この記事では、経験豊富な短期投資家にとって魅力的な、他の2つのインバース・ファンドを紹介しよう。しかし、これまでの議論と同様に、これらのETFは長期投資には適していないことを読者の皆様にお伝えしておこう。前回と同様にヘッジや投機目的で短期的に利用されるべきものだ。また、このような特殊なファンドは一般的に運用報酬が高く、トータル・リターンに悪影響を与える。

1. ProShares Short S&P 500

  • 現在の価格:14.73ドル

  • 52週間のレンジ:13.47ドル~18.20ドル 

  • 運用報酬:年率0.88%

当社の最初のETFであるProShares Short S&P 500 (NYSE:SH)は、{{166|S&P 500}指数の日々のリターンを反転(-1x)させたようなリターンを得ることを目指している。当ETFは2006年6月に上場し、純資産は約14億ドルとなっている。

SH Weekly

2021年、S&P 500をトラックする最も重要なETFであるSPDR® S&P 500 (NYSE:SPYのリターンは27.5%以上だった。しかし、1月の最初の3週間で当ETFは7.8%下落した。

一方、今回紹介しているインバースETFは2022年のこれまでのところ8.1%のリターンを記録している。S&P 500指数を毎日ショートしたいと考えている短期投資家は、ポートフォリオのごく一部を当インバースETFのようなものに割り当てることを検討してもよいだろう。

2. AdvisorShares Ranger Equity Bear ETF

  • 現在の価格:25.89ドル

  • 52週間のレンジ:22.67ドル~28.60ドル

  • 運用報酬:年率3.36%

2本目のETFであるAdvisorShares Ranger Equity Bear ETF (NYSE:HDGE)は、アクティブ運用されているショート・オンリーのETFである。つまり、なにか特定のファンドやETFのインバース・リターンを創出するものではない。したがって、こちらに関しては「インバース・ファンド」というよりも、「ベア」ETFとなる。

HDGE Weekly

当ETFは、通常、収益の質が低い銘柄をショートするもので、純資産は約6,550万ドルである。2011年1月に取引を開始し、現在55銘柄を保有している。

また、ファンド・マネージャーは、市場のセンチメントに応じて、戦術的なポジションを追加することができる。当ETFの(ショート)セクター・エクスポージャーには、情報技術(29.1%)、一般消費財(14.5%)、産業(7.0%)、通信サービス(6.6%)が含まれる。

現在ショートしているのは、衣料品のHanesbrands (NYSE:HBI)、主に自動車整備用機器を提供するSnap-On Inc (NYSE:SNA)、バイオ燃料エネルギーのRenewable Energy Group (NASDAQ:REGI)、Burger King、Popeyes、Tim Hortons、Firehouse Subsを所有するRestaurant Brands International (NYSE:QSR)、ウェブサイト構築プラットフォームのWix. com (NASDAQ:WIX)などである。

年初来当ETFは約5%上昇しているが、過去12ヶ月間では15.9%の下落となっている。このETFで組み入れられている企業の高額なバリュエーションと現在のマクロ経済状況との間に乖離を感じている広範な投資家にとって適した投資対象かもしれない。

最後に、HDGEの3%は現在、別のETFであるProShares Short Russell 2000 (NYSE:RWM)に投資している。

RWM Weekly

多くの機関投資家は、Russell指数を米国株式市場における重要なベンチマークとしている。例えば、Russell 3000指数は、投資可能な米国株式の約98%を組み入れており、多くのサブ・インデックスを包含している。

その中でも、小型株のRussell 2000指数が広く投資家にみられている。多くの投資家は、この指数のリターンを追跡するiShares Russell 2000 ETF (NYSE:IWM)をポートフォリオに組み込んでいる。2022年の開始以来、当ETFは11.5%近くの損失を出している。

一方、RWMは、Russell 2000インデックスを反転(-1倍)したリターンを創出することを目指している。そのため、読者の中には、ヘッジや短期売買のツールとして適切な方もいるかも知れない。

このETFは2007年1月に取引を開始し、2億7500万ドル以上を運用している。1月の時点で、RWMは12.4%上昇している。




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