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ESGまたはクリーンテックへの投資に関心がある方に検討を促したい2つのETF

発行済 2022-06-23 21:03
更新済 2020-09-02 15:05

環境・社会・ガバナンス(ESG)の評価は、過去数年間、多くの企業やセクターにとって基本的には追い風となった。一方、革新的なクリーン・テクノロジー(クリーンテック)ビジネスは、パンデミックの時期に格別な成功を収めた。

最近の調査では、次のように指摘されている

「世界のグリーン・テクノロジーとサステナビリティの市場は、2022年の137億6000万ドルから2029年には510億9000万ドルに、年平均成長率(CAGR)20.6%で成長すると予測されてる。」

世界経済のネット・カーボン・ゼロへの移行には、今後30年間で100兆ドル以上の投資が必要になる可能性がある。しかし、この投資テーマの人気とは裏腹に、ESG銘柄とされる株も2022年には大きな下落圧力を受けている。

例えば、S&P Kensho Cleantech Indexは1月以降、約23%下落している。一方、S&P 500 indexは同じ期間に21%以上下落している。

本日は、2つのテーマ型上場投資信託(ETF)を検証する。それぞれのETFの基準は異なるが、一般的にESGベンチマークは、タバコ、アルコール、ギャンブル、大麻、化石燃料に関わる活動を行う企業を避けるのが普通である。

1. Invesco ESG NASDAQ 100 ETF

  • 現在価格:18.78ドル

  • 過去52週間のレンジ:18.01ドル~27.24ドル

  • 配当利回り:0.78%

  • 経費率:年率0.20%

本日最初のETFは、Invesco ESG NASDAQ 100 ETF (NASDAQ:QQMG)である。

このETFは、ESGの基準を満たす NASDAQ 100インデックスに投資したい人には魅力的かもしれない。

QQMG 週次チャート

NASDAQ 100 ESGインデックスに連動するQQMGは、現在96銘柄を保有している。このETFは2021年10月に上場され、純資産は940万ドルとなっている。このように、QQMGは比較的新しく、小規模である。したがって、当ETFを購入する前にさらなるデュー・デリジェンスが必要であろう。

セクター別では、情報技術(61.12%)、通信サービス(14.14%)、一般消費財(10.53%)、生活必需品(6.18%)、ヘルスケア(5.86%)、産業(2.17%)が上位を占めている。

ポートフォリオの約半分は、有力10銘柄で占められる。その中には、Microsoft (NASDAQ:MSFT)、Apple (NASDAQ:AAPL)、NVIDIA (NASDAQ:NVDA)、Alphabet (NASDAQ:GOOGL)、Amazon (NASDAQ:AMZN) およびPepsiCo (NASDAQ:PEP)が名を連ねている。

QQMGは年初来で30%近く下落している。市場は第2四半期金融決算の分析準備を進めており、これらの企業の多くで次の動きが決まる可能性がある。

多くのナスダック銘柄がさらに下落する可能性はあるが、我々は決算期を楽観視している。したがって、多くのESG基準を満たすNasdaq 100株に投資したい読者は、このETFをさらに検討するとよいだろう。

2. Global X Hydrogen ETF

  • 現在価格:12.78ドル

  • 過去52週間のレンジ: 11.41ドル~29.23ドル

  • 経費率:年率0.50%

次に、低炭素でクリーンなエネルギー資源である水素に依存する、水素経済の一翼を担う企業に焦点を当てる。グリーン水素の世界市場は、10年後までに60億ドルに近づく可能性がある。このような拡大は、現在のレベルから17%をはるかに超える年平均成長率(CAGR)を意味する。

そのため、燃料電池電気自動車(EV)など、水素燃料電池に着目した技術が注目されている。しかし、研究は私たちに気づきを与えてくれる

「他の製品と同様に、水素も生産から最終使用まで、パッケージング、輸送、保管、移動が必要である。」

次のETFは、今後数年で水素が世界の多くの産業で採用され、クリーン・エネルギー転換に役立つだろうと予想している読者とって魅力的かもしれない。

Global X Hydrogen ETF (NASDAQ:HYDR) は、水素セクターの中心となる企業へアクセスすることができる。

HYDR 週次チャート

2021年7月に上場したHYDRは、25銘柄を保有している。純資産は2860万ドルとなっている。

40%近くが米国に本社を置く企業である。次に、イギリス、ノルウェー、カナダ、スウェーデン、韓国、ドイツ、フランス、日本からの企業が挙げられる。

ポートフォリオの約4分の3は、主要10銘柄で占められている。燃料電池メーカーのBloom Energy (NYSE:BE)、ノルウェーの水素専用グループNel ASA (OL:NEL)、水素分野のターンキー・ソリューションで知られる Plug Power (NASDAQ:PLUG) 、カナダのBallard Power Systems (TSX:BLDP)は、プロトン交換膜(PEM)(固体高分子形燃料電池)製品に焦点を当て、ドイツのSFC Energy (F:F3CG)はダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)技術に注力している。

HYDRは年初来で38.2%下落している。新興のグリーン・エネルギー分野に関心のある投資家は、このETFを注視しておくとよいだろう。

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