投資家が、FRBによる金融刺激策の継続の可能性について品定めし続けたため、火曜日、USDは、競合する重要な通貨に対して下落した。USDは、前日比でJPYに対し3日連続の下落となり、月曜日の遅い時間には買いレートが99.60円であったのに対し、火曜日には買いレートが99.55円となった。一方、日本政府は経済見通しを引き上げ、自律的な景気回復の兆候が見られるとした。
EUR/USDは、1.3185ドルから1.3196ドルへと上昇し、日中の高値である1.3207ドルに達した。留意すべきは、EURが6月19日以来1.32ドルを上回る水準で取り引きされたことがないという点である。
中国の首相が、経済成長率が7パーセントを下回ることはないとの見通しを表明し、米国の住宅データが、FRBが刺激策を縮小するとの懸念を和らげたことを受け、アジア株と欧州株の先物は上昇した。
マーケット
EUR/USD
• EUR/USDは、日足チャートにおいて、引き続き取引レンジ内の1.34/1.37と1.2750間で変動した。4時間チャートでは、このレンジの頂点に向けて上昇し、現在は、1.32前後のレジスタンスを試している。4時間枠と日足枠では、20日移動平均と200日移動平均を上回る水準に留まっている。
• 次のレジスタンスは、1.3283と1.3414に確認することができ、サポートは1.3065に、また下方の心理的水準は1.30に存在する。
USD/JPY
• USD/JPYは、日足チャートにおいて、最近の上昇の動きを確認する保ち合いの動きとなっており、この数日間、100円の心理的水準を再び試そうとしたが失敗に終わっている。4時間チャートでは、右肩上がりのトレンドラインを下方突破し、現在、200日移動平均上にサポートが見られる。現在、同ペアは保ち合いの動きとなっている。
• 100円の心理的水準を上方突破することに成功すれば、次のレジスタンス水準は100.85と101.70に現れるだろう。200日移動平均の下方突破が確認されれば、98.21と97のサポートに向けた調整局面が訪れるだろう。
USD/CAD
• 最近、USD/CADは、4時間枠において弱気の「ゴールデン・クロス」を確認しており(200日移動平均を下回る20日移動平均のクロス)、現在は、1.0330のサポートを試しつつある。
• 1.0330にあるこのサポート水準の下方突破が確認されれば、同ペアは、1.0138にある次のサポート水準に向けて推移するとみられ、最終的には、重要な心理的水準である1.00に向けて推移するだろう。同ペアが上昇すれば、レジスタンスは、1.0432と1.0603に認められる。
金
• 昨日、金は、日足チャートの右肩下がりのトレンドラインを突破した後、引き続き上昇した。日足チャートでは、200日移動平均を下回る水準にとどまっており、現在、1.338にある日足のフィボナッチ・レジスタンス水準に近付きつつある。これは、下落トレンドにおける健全な調整とみられ、どのような展開になるかをフォローするのは興味深いことだろう。
• 4時間チャートにおいて、20日移動平均が200日移動平均とクロスしようとしており、最近の短期的な上昇トレンドを確認しつつある。
• レジスタンスは、現在の1338水準と1423に認められる。現在、サポートは、1300に近い200日移動平均近くに存在する(切りの良い数字であり、心理的水準でもある)。
原油
• 昨晩WTIは、日足チャートにおいて110の重要なレジスタンス領域に達することができず、最近のパラボリック上昇トレンドの一部を調整した。上昇チャネルを下方突破し、これを下回って閉じた(青い線)が、日足チャートにおいても、4時間チャートにおいても、200日移動平均を上回る水準にとどまっているため、上昇トレンドにあると考えられる。
• サポート水準は、4時間チャート上のフィボナッチ・リトレースメントを利用して決定することが可能であり、102.95(38.2%)、101(50%)、99(62.8%)に存在する。
• レジスタンスは、前述の110水準に認められる。
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