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Daily Commentary - 07月31日2013年

発行済 2013-07-31 17:50
更新済 2019-12-18 20:45
概観

火曜日、欧州の主な株式市場は、値を上げて取引を終えた。オーストラリア株は、利下げ観測が高まったことから、上昇した。水曜日、日本株は、持続的なJPY高を嫌気して下落した。NY株は、投資家が金融政策会議に対して様子見姿勢を取ったため、ほとんど変わらなかった。これまでのところ、S&P500の中の302の企業のうち四半期の業績を発表した企業のうちの73パーセントは、アナリストの収益予想を上回った。

ワシントンでは商務省が、第2四半期のGDPを7月31日午前8時半に発表する予定である。米国の国民総生産は、年率で1月から3月までの四半期が1.8%であったのに対し、4月から6月には1パーセントの成長となるだろう。

FRBの政策決定会合は2日目に入り、景気を評価した上で、月々の債券買取額の削減をいつから始めるかということに関する示唆を提示するだろう。バーナンキ議長は、記者団に対して説明を行うことはないだろうが、会議後の声明文は発表するだろう。

欧州では、明日、ECBが、指標金利を0.5%で据え置き、BOEが、債券買取制度を3750億ポンドで維持すると予想される。BOEは、四半期ごとのインフレレポートの発表後である8月7日に将来的な政策指針を提示するとみられている。

欧州では、米国とユーロ圏との間の景気循環の差が、より明らかになる可能性があり、ECBは、LTRO(流動性供給オペ)の導入を検討する可能性がある。

ユーロ圏の景気は、改善し、欧州では、6四半期間の景気縮小という長期にわたるリセッションから脱しつつあることを示す兆候の増加が見え始めている。6月の失業率は、12.2%と記録的な水準で変わらず、向こう数ヵ月間で上昇するとみられている。欧州は、スペインおよびイタリアにおける政治的懸念に遭遇する可能性があり、ドイツでは銀行業界の健全性を維持するESM(欧州安定メカニズム)に対して憲法上の判断が下される可能性がある。

USDは、投資家が本日発表されるFRBの政策声明に対して様子見姿勢にあるため、大半の主要通貨に対して月足での損切りに向かっている。AUDは16の主要通貨すべてに対して下落し、利下げに関する中央銀行の声明を受けて、3年間で最も低い水準に達した。GBPは、英国の政策立案者による四半期ごとのインフレレポートの発表を来週に控え、対USDで3セッション連続の下落となった。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、オーバーナイトで横ばいとなり、現在は、青色で描かれた上昇トレンドチャネルの下限を試しつつある。同ペアは、依然として20日移動平均と200日移動平均を上回っているため、4時間チャートにおける上昇トレンドにある。より長期的(日足、週足)には、1.3415と1.275の間の取引レンジ内に収まっている。

• サポート:サポート水準は、1.325領域と、1.316と心理的水準である1.30に認められる。

• レジスタンス:レジスタンスは、長期的な取引レンジの上限としても認められる1.3415の高値近くに観測される。

USD/JPY

• USD/JPYは、昨日のセッション中、横ばいとなった。20日移動平均が依然として200日移動平均を下回っているため、価格動向は依然として弱気であると考えられる。長期的(日足チャート)には、同ペアは、引き続き200日移動平均を上回っているが、ヘッド・アンド・ショルダー・パターンを日足チャート上で形成しつつある。同ペアが95領域を下方突破すれば、このパターンが確認されることになるだろう。

• サポート:97.65のサポート水準を下方突破すれば、同ペアは、95.63の領域にまで下落するだろう。次のサポートは93.73に認められる。

• レジスタンス:レジスタンスは98.95に認められ、その次は100.80と101.5の水準に認められる。

AUD/USD

• AUD/USDは、昨日のセッション中、下落し、0.90の心理的サポート水準近くにどうにか達した。この水準近くでの今後の価格動向が、同ペアの次の方向性に関してより多くの示唆を与えるだろう。長期的(日足)には、前述の下落トレンドが引き続き有効である。

• サポート:サポート水準は、心理的水準である0.90に認められ、同水準は現在試されつつある。長期的に見て、次の重要なサポート水準は、週足チャートにおいて0.80水準に認められる。

• レジスタンス:上昇した場合、0.929水準が引き続き強力なレジスタンスとなる。その次のレジスタンス水準は、0.9380、0.9607、0.9780に存在する。

USD/CAD

• USD/CADは、昨日のセッション中に上昇し、短期的な下落トレンドラインと20日移動平均の上方突破に成功した。日足チャートでは、サポート水準となる可能性がある長期的なトレンドライン(青色)近くで取り引きされている。同ペアの将来的な方向性を判断するためには、このトレンドライン近くでの明らかな価格動向を観察する必要がある。

• サポート:サポート水準は、1.023領域と1.015領域に認められる。

• レジスタンス:短期的に見て、最も重要なレジスタンス水準は1.034と1.0427にある。



• 金は、20日移動平均と上昇トレンドチャネルの下限を試した後、オーバーナイトセッション中に上昇した。しかし、長期的な(日足)チャートでは、20日移動平均が依然として200日移動平均を下回っている。このため、この上昇の動きは、引き続き、長期的な下落局面における健全な調整であると考えられる。

• サポート:サポート水準は、1299.13、1268.43の価格水準に認められる。

• レジスタンス:価格は、1348.20のレジスタンス水準近くにあり、これを突破すれば、次のレジスタンスは、1414.75に現れるだろう。

原油

• WTIは、昨日のセッション中に下落し、102.75(38.2%フィボナッチ水準)のサポート水準に達した。引き続き、青色の下落トレンドチャネル内にあり、前述のサポートを下方突破すれば、同ペアは、ヘッド・アンド・ショルダー・パターンを4時間チャート上で完成した後、100.80水準(50%)で下落へと向かうだろう。価格は20日移動平均を下回って取り引きされており、200日移動平均に近付きつつある。WTIが日足チャート上で上昇トレンドにあることから、現在の下落の動きは、長期的な上昇トレンドに対する調整であると考えられる。

• サポート:サポートは、102.77(38.2%)と100.80(50%)に認められる。

• レジスタンス:レジスタンスは、105.74のピークと、最近の高値である107.57、重要な110領域前後に認められる。

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