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Daily Commentary - 08月07日2013年

発行済 2013-08-07 17:02
更新済 2019-12-18 20:45
概観

投資家を動かすものは何なのかということに思いを巡らせる一日である。USDは、いくつかのかなり明るいニュースにも拘わらず、その他の大半の主要通貨に対して下落した。米国の貿易赤字は、誰も予想しなかったほど縮小し、4年ぶりの低水準となった。その一因は、輸出が記録的水準に達したことであり、これにより、第2四半期のGDP値は、修正時にかなり押し上げられるだろう。また、JOLTS雇用統計も予想を上回り、予想されていたよりも多くの求人がある。これにより、FRBは、量的緩和縮小への自信を強めるだろう。FRB高官がこうした見方を確認したため、予想FFレートはわずかにじり高となった。シカゴ連銀総裁である、超ハト派のチャールズ・エバンズ氏でさえ、労働市場で「良好な改善」が見られると発言し、多くのFRB高官が示唆した通り、9月以降は量的緩和の縮小を「無視することはまずないだろう」と述べた。アトランタ連銀総裁のデニス・ロックハート氏は、FRBが、予定された記者会見がない会議(たとえば10月)を含む年内のいずれかの政策会議で量的緩和の縮小を開始する可能性があると述べた。しかし、この日の終わりには、USDは下落した。私には、納得のいく説明が見当たらない。

しかし、市場は、これらのUSDに対する明るい兆しをいつまでも無視し続けることはできないというのが、私の率直な感想である。実際、昨日欧州から発表されたニュースも、それほど悪いものではなかった。ドイツの製造業受注指数は、予想を大きく上回り、イタリアのGDPの低下は予想よりも小幅にとどまった(ただし、依然として8四半期連続でマイナス領域にある)。しかし、米国のデータと、FRB関係者の発言は、金曜日の量的緩和の縮小に関する核心部の変更を覆し、USDにおける損失を取り戻すのに十分であったはずだ。まだそのようなかたちにはなっていないが、今後そうなるだろう。

本日の主なイベントは、「閾値と将来的な政策指針の利用」を評価する、イングランド銀行の金融政策に対する新たな手法の発表である。マーケット・ニュース・インターナショナルによる調査では、大半のアナリスト(32人中17人)が、金融政策委員会は、失業率(現在7.8%)が6.5%か7%まで低下するなど、一定の閾値が達成されるまで、金利は据え置かれると発表すると予想していることを示した。いずれ閾値も示されるだろう。EUR/GBPはこのニュースを受けて上昇するだろう。会議後のイングランド銀行による発言が、ECBよりも少なかった先週でさえ、同ペアは若干下げた。今回は、イングランド銀行がスポットライトを浴びる番である。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、昨日のセッション中、上昇し、現在、1.3185と1.3300の間の短期的な取引レンジ(青色線)の上限を試しつつある。この水準を明らかに突破し、日足チャートにおいて、この取引レンジを突破して閉じれば、同ペアの次の方向性を決定するための示唆となるだろう。より長期的(日足、週足)にも、同ペアは、1.2750と1.3415の間の取引レンジにとどまっている。

• サポート:サポート水準は、1.3185、1.3058と心理的水準である1.3000に認められる。

• レジスタンス:レジスタンスは、1.3300と、長期的取引レンジの上限にあたる1.3415にある高値近くに存在する。

USD/JPY

• USD/JPYは、昨日のセッション中、低下し、97.67(従来の上昇の50%リトレースメント)の下方突破に成功した。同ペアは、青色のトレンドチャネルによって示されているとおり、下落トレンド内で推移しており、96.77(61.8%)水準に向かっている。4時間チャート上では、20期間移動平均は、200期間移動平均を下回っており、上述の下落トレンドを裏付けている。長期的には、ヘッド&ショルダーズ・パターンを形成しつつあり(日足チャート)、同ペアが95領域を下方突破すれば、このパターンが確認されるだろう。

• サポート:サポートは、96.77(61.8%)水準と、「ヘッド・アンド・ショルダーズ」フォーメーションの首の部分にあたる95領域に存在する。

• レジスタンス:97.67水準は、その役割を転じ、レジスタンスとなりつつあり、その後のレジスタンスは、100(心理的水準)、100.84、101.52に存在する。

GBP/USD

• GBP/USDは、昨日のセッション中、横ばい推移となり、4時間チャート上で200期間移動平均を引き続き上回った。ストキャスティック・オシレーターが、売られ過ぎの領域に入りつつあるため、価格は、モメンタム指標がこれを上方突破すれば、すぐに上昇すると予想される。最終的には、1.5432にあるレジスタンスの突破が、最近の50%リトレースメントへの調整後の上昇トレンドの継続を裏付けるだろう。長期的(日足チャート)には、1.5597と1.4811の限界の間で横ばい推移となっている。

• サポート:サポート水準は、1.5123、1.5050、1.4981に存在する。

• レジスタンス:同ペアは、1.5432のレジスタンス水準に向かっており、この水準の突破に成功すれば、同ペアは1.5597へと上昇するだろう。



• 金は、昨日のセッション中、低下し、青色のチャネルで示されたとおり、引き続き下落トレンドにある。価格は、1283.77(38.2%)水準の下方突破に成功し、現在、1264.15(50%)に向かっている。その上、4時間チャートでは、20期間移動平均と200期間移動平均のいずれをも下回って取り引きされており、その弱気な動向を裏付けている。長期的(日足チャート)には、20日移動平均が引き続き200日移動平均を下回っていることから、依然として下落トレンドにあると考えられる。

• サポート:サポート水準は、1264.15(50%)と1245.03(61.8%)に存在する。

原油

• WTIは、昨日のセッション中、下落し、青色の上昇トレンド・ラインに近付きつつある。105.74のサポート水準の下方突破に成功したが、私の見解では、最近の下落は単なる戻しであり、価格は、最近の高値を再度試すべく、おそらく上昇し続けるだろう。このことを示唆するものは、ストキャスティック・オシレーターに認められ、現在、売られ過ぎの領域を上方突破し、20期間移動平均が200期間移動平均を上回って推移している。

• サポート:サポート水準は、102.75と100.80に存在する。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、107.53に存在し、その次は最近の高値である108.89に現れるだろう。我々が認めることのできる次のレジスタンス水準は、114.43にあり、週間チャートにおいて確認することができる。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

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