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Daily Commentary - 08月21日2013年

発行済 2013-08-21 16:39
更新済 2019-12-18 20:45
概観

火曜日は月曜日の反転であった:

米国の10年物債券利回りが再び2.80%まで下落し、FFレート先物のインプライド・レートも戻したため、USDはG10通貨と新興市場通貨に対して全般的に弱含んだ。苦境に立たされたインドルピーでさえ、対USDでどうにか上昇することができたが、インドネシアルピアは引き続き下落した。G10通貨の中では、3つのコモディティー通貨とNOKが対USDで弱含んだが、これはおそらく今後の金融引締めの緩和を示す指標によるものとみられる(たとえば、ノルウェーのGDPは予想を大幅に下回り、ニュージーランド準備銀行は、新たな貸出制限によって、住宅価格インフレ率が半分になる可能性があると語った)。

CHFでは、興味深い動きが散見された。EUR/USD は、最近の取引レンジをどうにか突破し、周辺諸国の債券スプレッドが拡大するとともに(たとえば、スペインは、ドイツ+12bp)、1.3400を上回って推移した。ギリシャが3度目の救済策が必要となるということをドイツのジョイブレ財務相が認めたことが、EURに対する圧力になるとみられていたが、そうはならなかった。とはいうものの、CHFは、対EURでも対USDでも上昇した。新興市場通貨から流出した資金の一部は、安全資産を探し求めており、CHFがその選択肢となるのも無理からぬことであろう。新興市場の健全性に対する懸念が強まるにつれ、CHFに対するニーズが一層高まっている。

振り子には振り戻しがあるように、FRBが7月30日~31日の議事録を発表すると、USDは急騰する。この議事録によって、全てのFRB高官が、9月には金融緩和の「縮小」が始まるとこれほど強く確信するに至った議論の経緯が明らかとなるだろう。この議事録は、今回の結論を裏付けるものになるとみられるため、米国金利は上昇し、USDは再び急騰し、新興市場は下落すると予想される。そして、オーバーナイトでは、中国に対するHSBC/Markitの8月の製造業PMI速報値が発表される。公式なPMIではないが、この指標は、かなり注目されている。同数値は、47.7から48.2に上昇すると予想され、製造業における景気後退が、後退の勢いが弱まったとはいえ、まで続いていることを示すだろう。この数値がAUDの回復の一助となる可能性はある。

マーケット

EUR/USD

• EUR/USDは、昨日の取引時間中に上昇し、トライアングルの上辺と短期的な高値である1.3400(S1)を突破した。この右肩上がりの傾斜は、強気筋が、長期的(日足)な取引レンジからの脱出を試みる準備ができていることを示し、同ペアは1.3517(R1)のレジスタンス水準(日足チャート)に向けて推移した。価格は、20期間移動平均と200期間移動平均のいずれをも上回っており、強気な趨勢を確認している。MACDは、同オシレーターが、ゼロのラインを上回るトリガーラインを上回ってクロスしたと考える趨勢が高まっていることを示している。

• サポート:サポートは、1.3400(S1)と心理的水準である1.3300(S2)に見出され、1.3231(S3)がこれに続く。

• レジスタンス:短期的な高値を更新したため、当社のレジスタンス領域は、より長期的な枠組み(日足)において、1.3517(R1)と1.3706(R2)に認められる。

USD/JPY

• USD/JPYは、昨日のセッション中に下落し、心理的水準である97.00(S1)を2度試した。この水準は、先週、数回サポートとして機能しており、この水準の突破に失敗したことが、一定の懸念の原因となっている。弱気筋の力が、この水準を下回る水準にまで牽引するほど強ければ、95.77(S2)に向けた下落の動きが引き起こされるだろう。同ペアは引き続き200期間移動平均を下回っており、7月以来観察されている下落トレンドを裏付けている。一方、RSIとMACDオシレーターのいずれもが、比較的中立的な水準にあり、レートの趨勢に対する手がかりを何も提示していない。

• サポート:サポートは、心理的な97.00(S1)、95.77(S2)、93.77(S3)に存在する。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、98.56(R1)に存在し、心理的に切りの良い数字である100.00(R2)と100.84(R3)がこれに続くだろう。

GBP/USD

• GBP/USDは、昨日、横ばい推移となり、1.5674(R1)のレジスタンス水準近くでの攻防が続いている。我々がMACDオシレーターと価格動向との間のマイナス格差を指摘しているとおり、MACDが同ペアの弱含みを示唆している。同ペアが、この障害を乗り越えられなければ、価格は1.5569(S1)サポート水準まで下落するだろう。しかし、価格は、依然として20期間移動平均と200期間移動平均のいずれをも上回っているため、我々は依然として上昇トレンドにあり、弱さを示す指標は単に戻しを引き起こすに過ぎないだろう。

• サポート:サポート水準は、1.5569(S1)、1.5431(S2)、1.5200(S3)に存在する。

• レジスタンス:レジスタンスは、1.5674(R1)に認められ、1.5752(R2)、1.5840(R3)(日足チャート)水準がこれに続くだろう。



• 金は、昨日、1376(R1)水準を突破する試みに失敗した後、回復して同水準を再び試した。現在、金は、わずかな動きに終始しており、1347(S1)に向けて戻す可能性がある。売り圧力が、この水準を下回る突破を招いた場合、リトレースメントが1320のサポート水準と上昇トレンドの青線まで続く可能性がある。長期的(日足チャート)には、20日移動平均が依然として200日移動平均を下回っているため、金は引き続き長期的な下落トレンドを調整していると考えられる。

• サポート:サポート水準は、1347(S1)に存在し、1320(S2)と1271(S3)がこれに続くだろう。

• レジスタンス:レジスタンスは、1376(R1)に認められ、1422(R2)と1485(R3)(日足チャート)がこれに続くだろう。

原油

• WTIは、昨日、顕著に下落し、心理的サポート水準である105.00(S1)に達した。この水準を下方突破すれば、価格は102.62(S2)へと向かい、この水準を明らかに下方突破すれば、取引レンジからの脱出を示唆することになり、トリプル・トップ・リバーサル・フォーメーションの完成を示唆することになるだろう。しかし、WTIが引き続き102.62(S2)と108.85(R2)の間の取引レンジ内で推移しているため、より鮮明な予想図を得るためには、出口の方向性を見極める必要があるだろう。

• サポート:サポート水準は、心理的な105.00(S1)水準と、102.62と100.80(S3)に存在する。

• レジスタンス:レジスタンス水準は、107.53(R1)と最近の高値である108.85(R2)に存在する。次のレジスタンス水準は、週足チャートの114.43(R3)に認められる。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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