ネットフリックス(Netflix)(NASDAQ:NFLX)は米国ユーザーに向けて値上げを発表した15日、株価は5%以上上昇した。
この上昇によって、ネットフリックスは現在のところ1月で合計32.50%高となっている。さらにクリスマス後から計算すると、51.76%という驚きの回復である。
このネットフリックスの回復は、同社の安定した収益成長を織り込んでいるように考えられるが、長期的に売上をのばせるかどうかは明らかではない。今後多くのユーザーが退会してしまうことがあるとすれば、同社にとって大きなダメージとなる。
ネットフリックス株が上昇した理由は、この値上げをユーザーは了承すると見込んでいるからだ。ネットフリックスはこれまでにないペースでオリジナルコンテンツを制作し、それらは評価が高い。同時に、同社は複数回に渡って値上げを行ってきたが、登録者を増やせている。
一方で、ツイッターのハッシュタグで #boycottnetflixとあるように、値上げに対して反感を持っている登録者もいる。今後、ネットフリックス株はこのような反対勢力の影響を受けるかは分からない。しかし現在は、テクニカル的に短期的な上昇が考えられる。
15日の値上げの発表によって、最高値を記録した6月21日の423.21ドルからの下降トレンドライン(上図:上方の右肩下がりのライン)を上抜けした。また、200日の移動平均線は既に上抜けしている。これらは、上昇トレンドのシグナルである。
しかし、長期で見るとまだ下降トレンドである。
もちろん、上昇トレンドに転換するには時間がかかる。ネットフリックスが値上げを行ってもなお売上を上げられるかどうか、値上げで登録者がはなれていかないかどうかに関して明るい見通しが立たない限り難しいだろう。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、200日の移動平均線を下抜けしたらショート。もしくは、ダウ理論上昇トレンドが成立することによってロング。
一般トレーダーは、上記で挙げた下降トレンドラインを下抜けしたらショート。
積極的なトレーダーは、もし上記で挙げた下降トレンドより上で終値を迎えたら、ロング。下降トレンドより下で終値をむかえたら、ショート。
トレード例ーロングエントリー
- エントリー: $350
- 損切り: $347, 昨日の安値より下
- 損切り幅: $3
- ターゲット: $359
- 利確幅: $9
- リスクリワードレシオ: 1:3