ドル相場とユーロ相場は引き続き株式動向にらみの展開となろう。加えて、本日は英米指標データも注視したい。日本時間17時30分より英消費者物価指数(7月、CPI)及び小売物価指数(同月、RPI)が発表される。焦点はCPIの動向だろう。上述した通り株高を背景にユーロ売り圧力が強まっていることに加え、対ユーロ(EUR/GBP)でテクニカル的にダブルトップを形成しつつあるタイミングで市場予想以上の結果となれば、ポンド高を想定したい。対ドルでは1.57レベル、対円では195.20レベルの攻防が焦点となろう。一方、予想以下ならばポンド売り圧力が強まろう。
日本時間21時30分には米住宅関連指標が発表される。焦点は、総じて良好な内容となった場合の米国株式の反応だろう。素直にファンダメンタルズ改善が意識され株高で反応するならば、ドル相場は堅調に推移しEUR/USDは10日MAのトライ、USD/JPYは125円台を目指す展開となろう。
逆に利上げ懸念を背景に反落すれば、ドル売り優勢の展開となろう。この場合EUR/USDは1.12台、USD/JPYは123円台を視野にドル安が進行する可能性があろう。
【テクニカル分析コメント】 -USD/JPY、攻防分岐は短期サポートライン
レジスタンス
125.28:8/12高値
125.21:ボリンジャー上限(緑ライン)
125.00:オファー
124.90:オファー
124.54:一目/転換線(黄ライン)
サポート
124.00:ビッド、短期サポートライン
123.78:8/12安値
123.50:ビッド
123.16:ボリンジャー下限(MA21 σ2.5)
123.00:ビッド
一目/転換線(黄ライン)と21日MA(青ライン)に挟まれこう着状態に陥っている。RSIに明確な方向感は見られないが、DMIやADXの低下傾向を考えるならば、引き続きダウンサイドリスクを警戒したい。
目先注視すべきは、短期サポートラインの攻防だろう。今日現在124.00前後で推移しているこのラインを下方ブレイクした場合、次のターゲットはビッドが観測されている123.50と想定。このレベルをも下方ブレイクするならば、123円台の維持が焦点となろう。その際、テクニカル面で注視すべきは、ボリンジャー下限となろう。
一方、短期サポートラインの維持に成功した場合は、「転換線ブレイク→125.00再トライ」の展開を想定したい。ただ、125.00前後ではオファーが観測されており且つ125.20レベルではボリンジャー上限が推移している。125円前後では、いつ反落してもおかしくない点を常に認識しておきたい。
日足チャート