【マーケットショートコメント】 -リスク回避相場継続を警戒
週明けは、各市場で引き続きリスク回避相場を警戒したい。上記の米2年債利回りの動向に加え、投資家の恐怖心理を表すVIX指数も27.80と高水準で推移中。グローバル市場の2大リスク(=中国の景気減速懸念/ 米利上げリスク)が意識されていることは明白であり、且つG20でもこの2大リスクを背景とした世界経済の減速に懸念を表明した点も考えるならば、本日のアジア&欧州株式は上値の重い展開が想定される(NY市場は休場)。
株式市場での不安定化が継続すれば、外為市場では円&ユーロ買い優勢の展開となろう。ただ、ECBによる追加緩和の可能性が意識され始めた点を考えるならば、ユーロ買い圧力以上に円買い圧力が強まる展開が想定される(=EUR/JPYでの円高)。
また、上記2大リスクは商品市況の低迷要因でもあることから、資源国通貨も対円で下落幅が拡大しよう。 USD/JPYは「株安 / クロス円での円高」がレジスト要因となり、重要サポートポイント118.40を視野に下落幅が拡大する展開が想定される。この水準をローソク足の実体ベースで下方ブレイクした場合は、さらなる円高リスクを警戒したい。