💎 今日の市場で最も健全な企業をご覧ください始めましょう

焦点は米FOMC議事録と米株の反応

発行済 2015-04-08 10:08
更新済 2023-07-09 19:32
【マーケットコメント】-米金融政策のテーマは9月以降の利上げにシフトしただけ

ここ2日間の動きで興味深いのは、対ドルにおける資源国通貨の値動きだろう。エネルギー価格の反発基調に対して素直に反応している株式市場とは対照的に、資源国通貨全般は対ドルで軟調な地合いとなっている。エネルギー価格の動向に加え、これまで筆者が指摘してきた「株高オンリーのリスク選好」状態が同時に発生しているにもかかわらず、対ドルで資源国通貨が軟調となっている事実は、昨日のレポートで指摘したテーマのシフト、つまり米金融政策に対するマーケットのメインテーマが「6月利上げ」から「9月以降の利上げに」にシフトしていることを示唆している。

また、テクニカル面でもUSD/JPYとドルインデックスのRSIが売り買い分水嶺の50.00を再び上回り、EUR/USDのそれが下回った事実がドル相場の底堅さを示唆。今後も米指標データや米株の動向(米株下落→金利低下)によりドルロングを調整する動きは散見されるだろうが、ドル高の土台を支える「金融政策のコントラスト=9月以降の利上げ期待」が崩れない限り、中長期スパンでは常にドル高を意識すべきだろう。

さて本日は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の焦点だろう。利上げ時期に対する具体的な議論の有無が争点となるだろうが、意外にも6月もしくは9月時点での利上げ支持が多ければ米金利に上昇圧力がかかることで、ドル相場をサポートしよう。
問題は米株の反応だが、四半期決算を直前に控えるタイミングでのタカ派議事録となれば、株安を誘発しよう。USD/JPYは他のドルストレートとは違い、米金利上昇よりも株安に強く反応することで円高優勢となる展開を想定したい。

尚、本日の日銀金融政策決定会合だが、統一地方選挙直前であること、また現在の円相場と株高傾向を鑑みるに現行の政策を維持するだろう。黒田東彦日銀総裁でもサプライズはないとみる。

【テクニカル分析コメント】-USD/JPY、120.60ブレイクなるか
レジスタンス
121.00:レジスタンスポイント
120.60:厚いオファー
120.50:オファー
120.45:4/7高値

サポート   
120.17:21日MA(緑ライン)
120.00:サポートポイント
119.45:4/7安値
119.00:ビッド
118.75:短期サポートライン
118.70-60:ビッド
118.50:ビッド

短期レジスタンスラインのみならず、これまで相場をレジストしてきた21日MA(緑ライン)をもついに上方ブレイク。RSIも売り買い分水嶺の50.00を再び突破してきた。
ただ、その後伸び悩んている事実を鑑みるに、目先の焦点は厚いオファーが観測されている120.50-60レベルの突破となろう。このレジスタンスポイントをも突破した場合は、121円台を視野に入れる展開となろう。
しかし、現在のトレンドは「株安 / ドル高」である。USD/JPYが上昇トレンドを維持するためには「株高 / 金利上昇(ドル高)」が必須条件である以上、目先は120円ミドル前後を売りポイントと想定しておきたい。

一方、下値はNYの終値ベースで120円台を維持出来るかが焦点となろう。
尚、ビッドは119.00から118.50にかけて断続的に観測されている。

http://jp.investing.com/upload_images/testImg200010273.png

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます