【マーケットコメント】-焦点は米ベージュブックと株式市場の反応
本日のメインテーマは2つ。ひとつは、言うまでもなく株式動向となろう。
もうひとつは、日本時間3日午前3時に公表される米地区連銀経済報告(ベージュブック)だろう。
今月16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)のたたき台となるベージュブックが各地区での持続的なファンダメンタルズ改善(特に賃金動向も含めた労働市場の改善)と海外リスク(新興国の景気減速 / ドル高 / 原油相場の低迷)に対する警戒トーンを上げてこなければ、9月利上げ観測が意識されることで米2年債利回りとドル相場は反発する可能性があろう。
ただ、その結果、米株が続落すれば米金利の圧力も削がれることから、ドル相場の反発は限定的となる可能性があろう。
逆にイエレンFRB内で海外リスクへの警戒トーンが増していることが確認されれば、9月利上げ観測が後退しよう。この場合、米国マーケットでは利上げリスクの後退を背景に「株式反発 / 金利低下」となろう。外為市場では、米金利低下を受けドル売り優勢の展開となろう。円相場も株高を背景に円安優勢で推移しよう。一方、資源国通貨は反発基調が想定される。