本日の外為市場では、英米指標データと米企業の四半期決算(JPモルガン・チェース、インテル、ジョンソン&ジョンソン等)が焦点となろう。
総選挙リスクが意識される中、日本時間17時30分に発表される英消費者物価指数(3月、CPI)が下振れた場合、低インフレリスクも意識されることでポンド売り圧力が強まろう。対ドルでは1.4500レベル、対円では175.00レベルを視野に下落幅が拡大しよう。
一方、米指標データでは小売売上高(3月)に注目が集まろう。悪天候の影響を受けた前回から大幅に改善する見通しとなっている。市場予想以上ならば、ドル高トレンドをサポートしよう。その場合の焦点は、米株が高値圏を維持できるかどうかだろう。鍵を握るのは四半期決算だが、総じて好調な内容となれば「株高/米金利上昇」を背景に外為市場全体でドル高圧力が強まろう。
逆に「堅調な米小売売上高/軟調な四半期決算」となれば、リスク回避のドル高圧力が強まり、USD/JPYだけは「株安/クロス円での円高」に上値が抑えられ、日足の一目/雲をトライする展開が想定される。
欧州中央銀行(ECB)による緩和強化と再台頭しているギリシャリスクに直面するEUR/USDは、どちらの展開となってもダウンサイドリスクに警戒したい。チャートポイントに関しては下記「TECHNICAL ANALYSIS HIGHLIGHTS」を参照されたし。
【テクニカル分析コメント】 -EUR/USD、1.05割れを常に警戒
レジスタンス
1.0758:一目:基準線(赤ライン)
1.0730:オファー
1.0700:オファー
1.0642:10日MA(黄ライン)
サポート
1.0520:ビッド
1.0500:厚いビッド、下にストップ
1.0473:ボリンジャー下限(緑ライン)
1.0463:3/13安値
1.0450:厚いビッド、オプションバリア、下にストップ
4/6を境に下落トレンドを辿り続けている点を考えるならば、短期的にショートカバーを警戒。
しかし、RSIは売り買い分水嶺の50.00を下回り且つまだ低下余地が残されている。
また、短期サポートラインに上値が抑えられ10日MAすらトライできない状況を考えるならば、常に戻り売りスタンスで臨みたい。
上下のチャートポイントは上述の通り。ショートカバーの展開となっても10日MAでの反落が想定される。それ以上のショートカバー(ドルロング調整)となっても、21日MAまでの戻りが限界と想定したい。
一方、下値は常に1.05割れを警戒すべきだろう。1.05下のストップをヒットし1.04台の攻防へとシフトした場合、ボリンジャー下限を維持できるかが注目される。
1時間足
日足