マーケットコメント
堅調地合いの海外株式や郵政グループ3社上場を背景に、本日の日経平均は上値トライとなる可能性が高い。堅調な株式市場を背景に東京時間の外為市場は円安優勢を想定したい。
ただ、円安トレンドが継続するかどうかは海外動向次第だろう。ECBの緩和強化を背景に欧州株式は底堅い展開が想定される一方、リスク回避要因として注視すべきは米国株式だろう。直近の米指標データ(10月ISM製造業景況指数 / 9月製造業新規受注)は冴えない内容が続いている。米ファンダメンタルズの改善スピードが後退する中、本日予定されている米下院金融サービス委員会の公聴会(銀行規制に関して、日本時間00:00)でイエレン連邦準備理事会(FRB)議長がタカ派金融政策に言及する場合、6日の雇用統計を前に調整売り優勢の展開が想定される。その場合、USD/JPYは121円ミドルレベル(テクニカル面では89日MA)でレジストされる展開が想定される。
クロス円で注視すべきは、EUR/JPYだろう。ECBによる緩和強化と株安が合わされば、円相場での円高を牽引する可能性がある。テクニカル面でのポイントは、今年高安のリトレースメント61.80%(131.80レベル)。10月はこのレベルを一時的に下方ブレイクする局面が見られた。