■決算動向
2. 2018年2月期上期決算の概要
エルテス (T:3967)の2018年2月期第2四半期の(連結)業績は、売上高が前年同期比17.0%増の775百万円、営業利益が8百万円(前年同期比107百万円減)、経常利益が10百万円(同103百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が0百万円(同70百万円減)と増収ながら新規事業の立ち上げに伴う先行投資により大幅な減益となった※。
期初予想に対しても、先行投資の影響等により下回る結果となっている。
※戦略子会社2社を設立したことに伴い、第2四半期から連結決算に移行している。
したがって、前年同期比は単体決算との比較によるものである。
ソーシャルリスクや内部脅威リスクへの対策ニーズの拡大を追い風としながら、大・中堅企業を中心とした新規顧客の獲得や既存顧客の深耕(客単価の向上)が増収に寄与した。
売上高が期初予想に若干届かなかったのは、新規受注時期に遅れ(期ずれ)が生じたことが要因であり、おおむね計画どおりの進捗と言える。
一方、利益面では、もともと期初予想の時点で先行費用(認知度向上のためのマーケティング費用など)による減益を見込んでいたが、新規事業の立ち上げ(戦略子会社2社の設立を含む)に伴う追加的な先行費用が発生したことにより、計画を下回る大幅な減益となった。
なお、新規事業の立ち上げに伴う費用(設立費用や人件費など)として約50百万円が計上されたようだ。
財政状態については、総資産が「現金及び預金」の減少などにより1,756百万円(前期末比8.9%減)と縮小した一方、自己資本は1,575百万円と横ばいで推移したことから、自己資本比率は89.7%(前期末は81.7%)と高い水準を維持している。
以上から、上期実績を総括すると、大幅な減益決算となったものの、新規事業の立ち上げに伴う先行費用を除けば、おおむね計画どおりの業績であったと言える。
また、評価すべきポイントは、2020年を見据えた先行投資をやや前倒しで早めて実施し、今後の事業拡大に向けた体制や道筋が具体的に見えてきたところであると捉えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
2. 2018年2月期上期決算の概要
エルテス (T:3967)の2018年2月期第2四半期の(連結)業績は、売上高が前年同期比17.0%増の775百万円、営業利益が8百万円(前年同期比107百万円減)、経常利益が10百万円(同103百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が0百万円(同70百万円減)と増収ながら新規事業の立ち上げに伴う先行投資により大幅な減益となった※。
期初予想に対しても、先行投資の影響等により下回る結果となっている。
※戦略子会社2社を設立したことに伴い、第2四半期から連結決算に移行している。
したがって、前年同期比は単体決算との比較によるものである。
ソーシャルリスクや内部脅威リスクへの対策ニーズの拡大を追い風としながら、大・中堅企業を中心とした新規顧客の獲得や既存顧客の深耕(客単価の向上)が増収に寄与した。
売上高が期初予想に若干届かなかったのは、新規受注時期に遅れ(期ずれ)が生じたことが要因であり、おおむね計画どおりの進捗と言える。
一方、利益面では、もともと期初予想の時点で先行費用(認知度向上のためのマーケティング費用など)による減益を見込んでいたが、新規事業の立ち上げ(戦略子会社2社の設立を含む)に伴う追加的な先行費用が発生したことにより、計画を下回る大幅な減益となった。
なお、新規事業の立ち上げに伴う費用(設立費用や人件費など)として約50百万円が計上されたようだ。
財政状態については、総資産が「現金及び預金」の減少などにより1,756百万円(前期末比8.9%減)と縮小した一方、自己資本は1,575百万円と横ばいで推移したことから、自己資本比率は89.7%(前期末は81.7%)と高い水準を維持している。
以上から、上期実績を総括すると、大幅な減益決算となったものの、新規事業の立ち上げに伴う先行費用を除けば、おおむね計画どおりの業績であったと言える。
また、評価すべきポイントは、2020年を見据えた先行投資をやや前倒しで早めて実施し、今後の事業拡大に向けた体制や道筋が具体的に見えてきたところであると捉えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)