8日、金価格は下落している。ドルが4営業日連続下落となった後に反発している背景がある。一方でFRBは2019年の利上げペースを見直すことを示唆している。
日本時間午後2時におけるニューヨーク商品取引所(COMEX)の2月限金価格は0.5%安で1283.50ドルとなっている。
パウエルFRB議長は4日(現地時間)、FRBはダウンサイドリスクを考慮しており、政策金利に対して柔軟な姿勢であることを述べた。
7日では利上げに対する見通しが下がり、金利がない資産である金の価格の上昇を招いていた。
8日のドルインデックスは、0.3%高で96.495となっている。
一方、今週再び米中関係に焦点があたっている。トランプ米大統領と習近平国家主席によって90日間の休戦合意がされて以来、再び北京で米中次官級協議が7日から行われている。
ウィルバー・ロス米商務長官が月曜日に、米中双方が受け入れ可能な合意を得る可能性は高いと発言している。
「今回の貿易協議は米中双方が受け入れ可能で、重要問題全てに対応する妥当な解決策を得る可能性は非常に高い」と、同氏は月曜日のCNBCの取材で発言した。
「今後24時間から48時間にかけて合意される事に関し楽観的である」と、シカゴのRJO Futuresのシニア貴金属マーケットストラテジストのPhilip Streible氏は語る。
加えて「合意されれば、金の勢いは失われ、銅、大豆、砂糖、他コモディティなどに資金が流入するだろう」と述べている。