米中間の緊張感が増したという報道があったが、金価格はアジア時間8日に下落した。ドルの上昇が金の上昇を妨げているとされる。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所の金先物価格は、日本時間午後3時16分時点で0.1%安の1312.90ドルだった。
一方、本日ドルインデックスは過去2週間での最高値近くまで上昇した。同インデックスの終値は0.1%安の96.345だった。
本日金価格は下落したものの、過去1年半での最低値を記録した8月から約13%上昇した。不安定な株式市場、ドルの下落、FRBのハト派化の全てが金価格を支えているという。
7日、ドナルド・トランプ米大統領は、合意期限である3月1日の前に習近平中国国家主席とは会わないと発言した。これによって米中貿易戦争解決への懸念が高まった。
これは、米政府の経済顧問であるラリー・クドロー氏が今週FOXニュースに対して米中貿易協議には「かなりの距離」があると述べた後のことである。この発言を受けて金価格は7日に上昇したが、本日は下落した。
トランプ大統領は、もし両国が3月の期限までに合意に至らなかったら中国製品への関税を引き上げると警告した。次の米中貿易協議は来週北京で行われる予定だ。