18日、先週末からの米中貿易に関するポジティブな報道を受けて、金価格は上昇しドルは下落した。
15日にドナルド・トランプ米大統領は、貿易協議を「とても複雑」と述べたものの、米中両国は先週の貿易協議における進展を報告した。
日本時間15時40分時点におけるニューヨーク商品取引所(COMEX)の4月限金先物価格は、0.3%高の1オンス当たり1326.35ドルとなっている。
15日の金先物価格は2週間ぶりの高値で取引され、終値は1324.75ドルとなっていた。
米中貿易戦争が勃発して以来、安全資産として好まれてきた米ドルは、貿易摩擦の解決への期待感から小幅安となっている。
ドルインデックスは0.1%安の96.640となっている。
20日は1月のFOMC議事録が公表される見込みである。前回のFOMCは2019年の利上げに関してハト派色の強い結果であった。
FRBは1月30日に金利の据え置きを決定し、将来の利上げに対して忍耐強く対応していくことを約束した。また、声明では金融政策に関して、「段階的な利上げが適切」などとする従来の文言を削除した。
ABC BullionのグローバルゼネラルマネージャーであるNicholas Frappell氏は「低金利となる金融緩和政策は、金にとって有利である」とビジネスデイの中で述べた。
“The market will be looking closely at US and China data and I think gold will target a retest of the $1,326 level again,” Frappell added.
「市場は米中貿易協議に注目しており、私の見解では、金は1326の水準を再びテストするだろう」と同氏は述べた。
ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁、セントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁などのFOMCメンバーの演説が今週末に控えており、注目を集めるだろう。