12日、原油価格は引き続き回復している。サウジアラビアのファリア石油相が、サウジは大幅な減産を予定しているという発言をした背景がある。
日本時間午後6 時02分の時点で、米国 4月限WTI原油は、0.60%上昇し、57.13ドルとなっている。
一方で、5月限ブレント原油は0.30%上昇し、66.89ドルである。
ブルームバーグの取材で、サウジアラビアの当局者は10日、4月の原油輸出は日量700万バレル以下になるという。12月のOPEC総会で合意した日量1031万1000バレルの上限よりも約30%も低い水準である。
ファリハ石油相は6月以前に減産を取りやめることはないことを発言している。
一方、原油の世界2大消費国である米国と中国の貿易協議において先週末に進展したことも、原油上昇の要因となっていた。
さらに、国際エネルギー機関(IEA)は11日に、米国は今後5年間で原油の過剰供給を引き起こすだろうと述べた。
IEAによると、米国の原油生産は2023年には日量1284万バレルになるという。米国は2018年ですでに日量平均1090万バレルであり、世界最大の産油国になっていた。
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