日本時間午後2時00分の時点で、{{8849|WTI原油先物}}は0.8%下落し58.56ドル、ブレント原油先物は0.7%下落し66.31ドルとなっている。
先週金曜日に発表されたIHSマークイットの製造業PMI(3月 速報値)は44.7に低下し、これは2012年以来の低水準である。アナリスト予想では48であった。独製造業PMIは3ヶ月連続で50割れとなっている。
このドイツのPMIの悪化によって、世界経済への懸念を高め、原油の需要減が考えられる。
投資家心理は、逆イールドの発生によってさらに悪化している。逆イールドの発生は、景気後退の前触れだと広く考えられている。
3ヶ月物と10年物の米国債利回りの逆イールド発生は2007年以来である。この2007年逆イールド発生後、実際に世界的金融危機に陥った。
先週日本時間22日午後10時45分に発表された米製造業PMI(3月)は予想を下回る結果となっている。
また、米国石油協会(API)の週間原油在庫の発表が日本時間27日午前5時30分に控えている。一方、米国エネルギー情報局の週間原油在庫は日本時間27日午後11時30分である。
EIAの週間原油在庫では、3月15日までの1週間で1000万バレル減と予想外の減少であった。これは昨年7月以来最大の減少である。輸出量の増加や製油所からの需要のためと考えられる。
他方、米中貿易協議も引き続き投資家の注目を集めている。28日からライトハイザー米通商代表部とムニューシン米財務長官は、中国の劉鶴(りゅうかく)副首相と交渉を行う。
報道によると、両国は4月末までに最終合意を目指しているという。