2日の原油価格は上昇している。米国はイランに対しさらなる制裁を検討しているという報道があった。
日本時間午後1時15分においてWTI原油先物は0.3%高で、61.80ドルとなっている。
WTI原油は1−3月で約33%上昇している。この上昇幅は2009年の第2四半期以来の上昇である。
ブレント原油先物 も同様に0.3%高で、69.19ドルである。1-3月では26%の上昇となっている。これは過去10年間で最大の上昇幅である。
トランプ政権の匿名関係者によると、イランに対し追加制裁を検討していることをロイターが伝えた。
この報道は前回の制裁発動時のように、8カ国において輸入を許可する特別措置(SRE)が撤廃される可能性を示唆しているだろう。
また、中国と米国の製造業指標の改善が、原油の上昇を支えているだろう。
3月の財新/マークイット中国製造業PMIは50.8で、予想の49.9を上回った。改善を示す50を超え、昨年の8月の水準まで回復している。
一方で、先週の金曜日に発表された米国の石油掘削リグ稼働数は、過去12ヶ月の最低水準になっていた。これは、原油生産に消極的になっていることが窺える。