2日の日経平均は小反落。
3.72円安の21505.31円(出来高概算13億4000万株)で取引を終えている。
中国の3月製造業PMIや米中貿易交渉の進展期待などは前日の上昇で織り込まれているとはいえ、海外株高の流れを受けて買い先行の相場展開となった。
しかし、寄り付きの21744.64円を高値に、その後はじりじりと上げ幅を縮める中、大引け間際には21500円を下回る局面もみられた。
円安なども材料視され、景気敏感株が買われる一方で、内需系の一角が売られる格好となり、日経平均の上値を抑える格好となっている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは鉱業、非鉄金属、機械、銀行、証券、海運、保険、パルプ紙が堅調。
半面、不動産、陸運、小売、電力ガス、水産農林、サービスが冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、ファナック (T:6954)、東エレク (T:8035)、アドバンテスト (T:6857)が堅調。
一方で、ファーストリテ (T:9983)、資生堂 (T:4911)、KDDI (T:9433)、ソフトバンクG (T:9984)が重石となっている。
日経平均は大引けでの21500円は辛うじてキープしたが、寄り付き高値のほぼ安値引けといった陰線形成となった。
昨日の上昇の一因となった中国PMIの改善は織り込まれているとはいえ、景気敏感株への買いに対して内需系の売りといったリバランスにとどまっており、手掛けづらくさせている。
また、上海指数も続伸ながら小幅な上昇であったため、中国の上昇を背景とした物色も強まりづらいところであろう。
その他、グローベックスの米株先物についても、NYダウ先物が小安く推移していることで、2日の米国市場の上昇一服も意識されやすいところだった。
物色は主力処がリバランスの商いにとどまり、こう着の中では中小型株にシフトしやすいところだが、バイオ株の値崩れからマザーズ指数が3%を超える下落となっている。
マザーズ指数は結局のところ25日線を支持線としたもち合いレンジを突破できず、再び25日線を割り込んでしまっている。
ゴールデンウィークまで1カ月を切る中、物色対象はより絞られてくるだろう。
その中で、ビットコイン価格の上昇を受けて、ビットコイン関連株の一角が一斉に動意をみせている。
短期筋の資金が中心とはいえ、明日以降も物色が続くかが注目されるところであろう。