4日のドル・円相場は、東京市場では111円52銭から111円34銭まで下落。
欧米市場でドルは111円34銭から111円68銭まで上昇し、111円66銭で取引を終えた。
本日5日のドル・円は主に111円半ば近辺で推移か。
貿易・通商分野における米中協議での進展が期待されていることから、リスク回避的なドル売りは抑制される見込み。
報道によると、トランプ米大統領は4日、「中国との通商合意がかなり近づいており、4週間以内に合意に達する可能性がある」との見方を示した。
トランプ大統領は中国の劉鶴副首相と会談しており、劉副首相も「大きな進展があった」と述べた。
米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、なお解決すべき大きな問題が残っていると指摘したが、その中には関税や知的財産権などが含まれているとみられる。
トランプ大統領と劉副首相は関税について協議するもようだ。
市場関係者の間では、中国に合意事項を順守させるための手段や方法(仕組み)について多様な意見が存在しているようだが、「知的財産権の侵害などを巡っては米国と中国が合意に達する可能性は十分ある」との見方は少なくない。
なお、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は、「今回の米中協議で合意形成を図ることができなかった場合、6月末に日本で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議まで、協議が延長される可能性がある」と報じている。