15日の金価格は1300ドルを下回って推移している。中国の貿易収支の黒字幅や新規人民元建て融資が予想を上回ったことにより市場心理が回復しており、安全資産とされる金は上値が重い。
日本時間午後3時20分における、ニューヨーク商品取引所(COMEX)の6月限の金先物 は0.3%安で1291.35ドルとなっている。
先週の金相場はほぼ横ばいであった。
先週金曜日に発表された中国の3月新規人民元建て融資は予想を大幅に上回った。
またドル建て輸出も予想の前年比7.3%増を上回って14%増であり、今日のアジア株式市場心理を下支えしている。
中国の上海総合指数は0.68%高、深セン総合指数は0.20%高、香港のハンセン指数は0.27%高となっている。
株式やリスク資産は、典型的に金相場に対して逆相関となる。
また、貿易協議進展によって市場心理が回復している。
先週では、合意事項の施行メカニズムにおいて見解が一致したという報道があった。
ムニューシン米財務長官は13日のIMF春季会合で「この合意については、米国と中国それぞれ行う公約がある」と報道陣に対して述べた。
同氏は「この施行メカニズムは双方に機能するだろう。我々はこのこれらに対しコミットするつもりである。もし、コミットしなかったらお互いに良くない結果を招くだろう」と続けた。
英議会は4月23日までの11日間の休暇に入っており、それまではブレクジット関係の報道は少なくなることが予想される。