パウエルFRB議長による23日のジャクソンホール会議での講演に先立ち、21日の金先物は下落している。
午後6時36分におけるニューヨーク商品取引所(COMEX)の12月限金先物価格は、0.39%安の1509.85ドルとなっている。
金市場の材料として、本日27時の米連邦公開市場委員会(FOMC)と、22日の欧州中央銀行(ECB)の議事要旨が控えている。
そして、23日のパウエルFRB議長のジャクソンホールでの発言が注目されている。
サクソバンクのコモディティ戦略責任者であるOle Hansen氏は「我々はパウエル氏の発言を受けて、金は大きく値が動くとは考えていない」とし、影響は限定的とみるアナリストもいる。
一方で、インベスティングドットコムのシニア商品アナリストであるバラーニ・クリシュナン氏は、金価格の上昇勢いが失われている現在、投資家は特にジャクソンホールでパウエル議長のハト派の発言を待ち望んでいるだろうと述べる。
また、米中貿易戦争の進展も注目を集めている。米国は19日、ファーウェイに対する制裁猶予を90日間延長した。しかし一方でドナルド・トランプ米大統領は20日、米国経済へ影響を与えたとしても「中国と戦う」と発言し中国への圧力を高めている。