29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円19銭から106円68銭まで上昇して引けた。
中国政府が対米貿易戦争に関する態度を軟化させたため米中対立改善期待が強まったほか、米4-6月期個人消費改定値が予想を上回ったため米債利回り上昇に伴うドル買いやリスク選好の円売りが強まった。
ユーロ・ドルは、1.1093ドルまで上昇後、1.1042ドルまで下落して引けた。
クノット・オランダ中銀総裁が量的緩和(QE)の再開の必要はないとしたため一時ユーロのショートカバーが強まったが、ドイツのインフレ低下や次期ECB総裁のラガルド氏が「金利が下限に達していない」とのハト派な見解を示すと金利先安感に伴うユーロ売りに拍車がかかった。
ユーロ・円は、117円50銭へ軟化後、117円94銭まで上昇した。
ポンド・ドルは、1.2232ドルから1.2179ドルまで下落。
ドル・スイスは、0.9817フランから0.9875フランまで上昇した。
[経済指標]・米・4-6月期GDP改定値:前期比年率+2.0%(予想:+2.0%、速報値:+2.1%)・米・4-6月期個人消費改定値:前期比年率+4.7%(予想:+4.3%、速報値:+4.3%)・米・先週分新規失業保険申請件数:21.5万件(予想:21.4万件、前回:21.1万件←20.9万件)・米・失業保険継続受給者数:169.8万人(予想:168.6万人、前回:167.6万人←167.4万人)・米・7月卸売在庫速報値:前月比+0.2%(予想:+0.2%、6月:0.0%)・米・7月中古住宅販売成約指数:前月比-2.5%(予想:0.0%、6月:+2.8%)・カナダ・4-6月期経常収支:-63.8億加ドル(予想:-97.5億加ドル、1-3月期:-166.3億加ドル←-173.5億加ドル)