[シンガポール 17日 ロイター] - 原油先物は17日のアジア時間に下落。米原油在庫の予想を上回る増加を受け、世界経済の減速を背景に原油需要が落ち込むとの懸念が強まった。
0110GMT(日本時間午前10時10分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.40ドル(0.7%)安の1バレル=59.02ドル。米WTI (CLc1) は0.46ドル(0.9%)安の52.90ドル。
米石油協会(API)が16日公表した統計によると、11日までの1週間の国内原油在庫は、 前週比1050万バレル増の4億3250万バレルとなった。アナリスト予想は290万バレル増だった。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の在庫統計は17日に発表される。
アクシトレーダーのアジア太平洋市場ストラテジスト、スティーブン・イネス氏はリポートで「世界的に弱い経済指標が続き、市場が需要の落ち込みに過度に敏感になっていたこの時期に、米原油在庫が非常に大きく増加したことはタイミングが極めて悪かった」と指摘した。