[シンガポール 13日 ロイター] - 原油先物価格は13日、下落している。米中通商協議に対する期待が後退したことから、世界経済の減速によりエネルギー需要が減少するとの見方が広がり、相場を圧迫している。
トランプ米大統領は12日の講演で、米中の「第1段階」の通商合意が間近であると述べたが、協定署名の日時や開催地などには触れなかった。
0124GMT(日本時間午前10時24分)時点で、ブレント先物 (LCOc1)は、0.16ドル(0.3%)安の1バレル=61.90ドル。米WTI (CLc1)は、0.15ドル(0.3%)安の56.65ドル。
国際エネルギー機関(IEA)が発表した、世界の石油需要見通しも相場の圧迫材料。
IEAは、世界の石油需要の伸びについて、燃料効率の向上や電化推進の加速を背景に2025年から鈍化するとの見通しを示した。ただ、需要が今後20年でピークに達する可能性は低いとした。[nL4N27T0E1]
市場は、13日発表の米石油協会(API)の米原油在庫週間統計や、14日の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計に注目している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191113T025008+0000