[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格はほぼ横ばいで推移。米原油在庫の急増を受け、世界経済の成長鈍化懸念が強まった。
0252GMT(日本時間午前11時52分)現在、米WTI先物は0.11ドル(0.2%)高の1バレル=55.32ドル。過去2営業日で4.3%下落している。
北海ブレント先物 (LCOc1)は0.02ドル(0.03%)高の60.93ドル。過去2営業日では3.8%下落。
米石油協会(API)が19日発表した統計によると、15日までの1週間の国内原油在庫は600万バレル増加。増加幅はアナリスト予想(150万バレル)を大幅に上回った。
これより先、ロイターは、ロシアが12月の石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国の会合で減産幅の拡大には合意しない公算が大きいこと報じており、供給過多への懸念が台頭していた。APIの統計を受けて懸念がさらに強まった。
OANDA(ニューヨーク)のアナリスト、エドワード・モヤ氏は、米エネルギー情報局(EIA)の統計でも大幅な在庫増が示されれば、原油価格の下落が続く可能性があると分析した。