[9日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(バンカメ・メリル)は9日、石油輸出国機構(OPEC)とその他の主要産油国による減産が順守され、米中通商合意など経済面で明るい材料が生じた場合、2020年の第2・四半期までに原油価格が1バレル=70ドルを超える可能性があると指摘した。
OPECにロシアなど非加盟国を加えた「OPECプラス」は先週、20年の第1・四半期に協調減産の規模を50万バレル拡大することで合意した。3月以降の方針は決めなかった。
バンカメ・メリルは6日付けの投資家向けのメモで「OPECプラスの批評家にとって主要な焦点は引き続きイラクだ」と指摘。イラクの生産量は19年平均で従来の割当枠を日量20万バレル(bpd)超上回り、先週の合意の下で減産量はさらに5万bpd拡大するとし、「前例を踏まえると、イラクなどの国が減産量を守ることに懐疑的だ」と見通した。
北海ブレント先物 (LCOc1)は0935GMT(日本時間9日午後6時35分)時点で0.7%(44セント)安の1バレル=63.95ドル。先週は減産合意を受け約3%上昇していた。