[東京/モスクワ 11日 ロイター] - 複数の関係筋によると、ロシアの国営石油会社ロスネフチ (MM:ROSN)のイーゴリ・セチン最高経営責任者(CEO)は、北極圏の油田開発で日本の商社や石油会社に出資を打診した。
ロスネフチが出資を求めているのは北極圏の油田開発計画「ボストーク・オイル」。投資規模は1570億ドルで、パイプライン、道路、港湾などインフラ施設の建設が必要になる。生産した原油は北極海航路でアジアに輸出する予定。
関係筋によると、セチンCEOが都内のホテルで開いた説明会には、三菱商事 (T:8058)、三井物産 (T:8031)、伊藤忠商事 (T:8001)、国際石油開発帝石 (T:1605)、石油資源開発 (T:1662)、丸紅の関係者が出席。
具体的な数字は示されず、プロジェクトの概要が説明されたという。セチンCEOは中国とインドにも出資を打診する計画。
関係筋によると、ロスネフチは日本側が10─40%出資することを望んでいる。
石油資源開発、三井物産、伊藤忠、三菱商事は、まだ何も決まっていないとコメント。国際石油開発帝石と丸紅はコメントを控えている。