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メキシコ、USMCAで「なりすまし」査察官受け入れず=外務次官

発行済 2019-12-16 10:57
更新済 2019-12-16 11:01
メキシコ、USMCAで「なりすまし」査察官受け入れず=外務次官

[メキシコ市 15日 ロイター] - メキシコのセアデ北米担当外務次官は15日、新たな貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」で、メキシコの労働改革が他国の専門家による監視対象とされたことに反発し、「なりすまし」査察官を受け入れないと表明した。

米・メキシコ・カナダの3カ国は10日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定USMCAの修正文書に署名したが、労働基準を巡る規定が主な争点となっていた。[nL4N28K4AF]

セアデ氏は、ツイッターへの一連の投稿で「メキシコは、なりすまし査察官に関するいかなる措置も決して受け入れない。理由は単純だ。メキシコの法律で禁じられている」と述べた。

米下院に13日提出されたUSMCA施行に関する付属文書では、メキシコにおける労働改革の順守状況を監視する米専門家を最大5人指名する案が示されている。

これを受けてセアデ氏は、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に宛てた同日付の書簡で、驚きをあらわにするとともに付属文書に懸念を表明。直接協議するため、米国を訪問する意向を示した。

新協定は1年以上前に署名されたが、その後、米下院で過半数を握る野党・民主党が労働基準の厳格化などを要求し、3カ国が修正協議を行ってきた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20191216T015610+0000

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