[ロンドン 20日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)・グローバルによると、18日までの週は、世界の株式ファンドに148億ドルが流入した。米中通商交渉の部分合意と英総選挙の結果を受けた欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感の払拭を背景にリスク資産に大量の資金が流れ込んだ。
英国株ファンドには11億ドルが流入。ジョンソン英首相率いる与党・保守党の総選挙での地滑り的勝利を受け、英国が来年、EUと合意を結んだうえで離脱するとの期待が高まり、英中型株指数「FTSE250」 (FTMC)は過去最高値を更新した。
投資家らは、保守党の圧倒的な勝利を受け、過去数年間で英株式から引き揚げられた資金が再び市場に戻る可能性があると指摘。
ただ、EUとの通商交渉でジョンソン氏が強硬姿勢を取るとの懸念がポンドと英株の上値を抑えている。
BofAによると、2016年のEU離脱の是非を問う英国民投票から19年9月の間に英市場から298億ドルが引き揚げられた。ただ、9月以降は57億ドルが再び流入している。
一方、米国株ファンドは102億ドルが流入。米中通商協議の部分合意と米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止を背景に、バリュー(割安)株が買われた。