[シンガポール/東京 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は横ばいで推移。世界最大の原油輸入国である中国の成長鈍化を示す経済統計を受け、今後の燃料需要を巡る懸念が浮上したほか、15日に米中が「第1段階」通商合意に署名したことに伴う楽観的な見方が相殺された。
中国国家統計局が17日に発表した2019年の国内総生産(GDP)伸び率は6.1%で、1990年以来29年ぶりの低水準だった。米国との通商摩擦や投資低迷を背景に2018年の6.6%から大幅に鈍化した。[nL4N29M0XW]
CMCマーケッツの市場アナリスト、マーガレット・ヤン氏は「経済の下押し圧力の高まりは、おそらく中長期的に原油の上げ幅を限定するだろう」と指摘した。
0427GMT(日本時間午後1時27分)時点で、北海ブレント先物 (LCOc1)は0.01ドル高の1バレル=64.63ドル。前日は1%近く上昇していた。
米WTI先物 (CLc1)は0.02ドル高の58.54ドル。前日は1%超上昇していた。
北海ブレント、米WTIともに、このまま推移すると週間では2週連続で下落となる。