(ブルームバーグ): ロシアのプーチン大統領は1日、現在の原油価格については満足しているものの、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の参加国と協力する用意があるとモスクワで開かれた閣議で明らかにした。
OPECプラスについてプーチン大統領は「世界エネルギー市場の長期的安定確保の上で有効なツールとしての地位を既に固めている」と指摘。ロシアには市場の混乱の影響を緩和するための大規模な財政的準備があるが、「他国のパートナーとの協力を含め、行動する必要がなくなるというわけではない」と説明した。
OPECとOPECプラスは5-6日にウィーンで会合を開く予定で、サウジアラビアは新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減少に対応するため迅速な減産を求める方針だ。これまでロシアはこうした要請を拒否していた。
アジア時間2日の早い時間帯、ブレント原油先物は1バレル=50ドル付近で推移。期近物は先週13.6%下落した。
原題:Putin’s Russia to Work With OPEC+ But Content With Oil Price (1)(抜粋)
--取材協力:Javier Blas、Grant Smith.
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