(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)総会、OPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の拡大会合を控えて、新型コロナウイルス感染拡大で石油需要が被る著しい打撃を緩和するため、減産を拡大するかどうかを巡り、サウジアラビアとロシアは溝を埋めきれていない。
国際原油価格が年初から20%余り下落する中で、サウジとロシアとの議論にエネルギー業界全体が注目している。だが、OPECプラスが4日にウィーンで共同閣僚監視委員会(JMMC)を開催した後も、サウジとロシアの立場には隔たりがある。
サウジのアブドルアジズ・エネルギー相が最大日量150万バレルの供給削減を求めたのに対し、ロシアのノバク ・エネルギー相は、4-6月(第2四半期)末まで現行の生産水準を維持する立場だ。
アブドルアジズ・エネルギー相は記者団に対し、JMMCが石油政策について「素晴らしい提案」を行ったと述べる一方、その詳細は明らかにしなかった。
原題:OPEC+ Stuck Yet Again By Saudi, Russia Split on Output Cuts(抜粋)
--取材協力:Will Kennedy、Golnar Motevalli、Fred Pals、Salma El Wardany、Javier Blas、Nayla Razzouk.
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