[ヒューストン 28日 ロイター] - 米シェールオイル生産会社が近く発表する2020年第2・四半期決算は、2016年以降で最悪の結果になりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)を受けて燃料需要が減退し、原油価格 (CLc1) (LCOc1)は1月以来約35%下落、生産高も急減した。
2カ所のシェール盆地で生産するアブラクサス・ペトロリアム (O:AXAS)のボブ・ワトソン最高経営責任者(CEO)は「第2・四半期(決算)は前例のない内容になるだろう」と話す。
ロイターが米シェール企業上位10社の財務データを分析したところ、第2・四半期決算(評価損除く)は、前回の原油価格急落が起きた2016年以来で最悪の内容となる見通しだ。
米最大の独立系生産会社コノコフィリップス (N:COP)は、30日に米シェール企業の先陣を切って決算を発表するが、リフィニティブのIBESデータによると、1株当たり損益は49セントの赤字と、前年同期の1.40ドルの黒字から赤字に転落するとみられる。
リフィニティブによると、数日中に決算を発表するパイオニア・ナチュラル・リソーシズ (N:PXD)、EOGリソーシズ (N:EOG)、パースリー・エナジー (N:PE)、コンチネンタル・リソーシズ (N:CLR)など大半の主要シェール企業が、第2・四半期は赤字を計上する見込み。