[メルボルン 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前日に続き下落。北米や欧州で新型コロナウイルスの感染者が急増する中、米ガソリン在庫が増加し、燃料需要の見通しが悪化している。
0127MGT(日本時間午前10時27分)時点で、米WTI原油先物 (CLc1)は0.27ドル(0.7%)安の1バレル=39.76ドル。 前日は4%下落していた。
北海ブレント先物 (LCOc1)は0.21ドル(0.5%)安の41.52ドル。前日は3.3%安だった。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計によると、10月16日までの週にガソリン在庫は190万バレル増加。市場予想は180万バレル減だった。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のコモディティー調査責任者、ラクラン・ショー氏は「ハリケーン・デルタを受けた製油所の稼働停止でガソリンの生産が減少する中、ガソリン在庫が予想外に増加した。ガソリン需要が非常に弱いことを示している」と指摘した。
また、米国の追加経済対策について、成立したとしても原油価格への影響は一時的にとどまるとし、「需要見通しは1─2週間ほど改善するかもしれいないが、米国で新型コロナの感染拡大が加速していることを踏まえると、逆風が見込まれる」と語った。