[東京 28日 ロイター] - 原油先物価格は28日、1%超下落している。米原油在庫の予想以上の増加や新型コロナウイルスの感染拡大を受けて供給過剰懸念が広がり、相場を圧迫している。
0033GMT(日本時間午前9時33分)時点でブレント先物 (LCOc1)は0.61ドル(1.5%)安の1バレル=40.59ドル。前日は2%近く上昇した。
米原油先物 (CLc1)は0.66ドル(1.7%)安の38.91ドル。前日は2.6%上昇した。
米石油協会(API)が公表した週間統計によると、米原油在庫は先週、460万バレル増加し、約4億9520万バレルだった。アナリスト予想は120万バレル増だった。
ハリケーン「ゼータ」による供給停止懸念が後退する一方、原油在庫の予想以上の増加が売りにつながっているとの指摘がある。また、米国で追加の新型コロナ経済対策が実現しない中、感染者が増加し、リスク回避ムードが広がっているという。
ロイターの集計によると、米国で確認された新型コロナ新規感染者数は過去7日間で50万人近くに達した。中西部のホットスポット(大流行地)で新規感染者数や入院者数が過去最多を更新している。