[北京 25日 ロイター] - 中国農業農村省は24日遅く、遺伝子編集作物の認可に関する新たな規則案を公表した。品種改良の加速につながる可能性がある。
中国は食糧安全保障を確保する取り組みで弱点とされる種子業界の改革を目指し、一連の措置を打ち出している。
政府は最近、遺伝子組み換え(GM)作物の認可に明確な道筋を示す新たな規制も承認している。
遺伝子編集は比較的新しい技術で、植物がもともと持つ遺伝子を「編集」または変更し、収穫量や栄養素の増加を狙って性能を高める。植物に外来遺伝子を入れないため遺伝子組み換えよりもリスクが低いと考えられている。
遺伝子編集技術は精度が高いため、従来の育種や遺伝子組み換えよりもはるかに速く、コストも低く抑えることができる。また、規制がさほど煩雑でない国もある。
中国の新たな規則案は、遺伝子編集作物の試験栽培が完了すれば生産認証を申請することができるとしており、GM作物の認可に必要とされる長期間の野外試験は不要となっている。
中国政府は今年中にもGMトウモロコシの作付けを許可する見通しだが、遺伝子編集作物も近く後押しする可能性がある。