[台北 9日 ロイター] - アフリカ東部ソマリアから1991年に独立宣言したソマリランドの外相に当たる高官は9日、訪問先の台湾で蔡英文総統と会談し、ソマリランドの未開発のガス・油田は大きな投資機会を提供していると述べて投資相手としての魅力をアピールした。
ソマリランドは独立国家として国際的に幅広い承認を得ていない。ソマリアでは30年間内戦が続いているが、ソマリランドはおおむね平和な状態が続いている。
台湾とソマリランドは2020年に互いの首都に相当する都市に代表事務所を開設した。
ソマリランドの外相に当たるEsse Kayd氏は会談で、台湾の「巨大」企業による投資と直接貿易を歓迎すると表明。ソマリランドの鉱業部門には炭化水素鉱床や石油・ガス、石炭を含め、膨大な投資機会があると強調した。
蔡総統は、台湾とソマリランドは同じ考えを持つ民主主義のパートナーだと指摘。台湾のアフリカ事業にとって、ソマリランドは東アフリカで重要な位置を占めていると言い添えた。