[ドバイ 10日 ロイター] - サウジアラビア統計総局が10日発表した2021年第4・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前年比6.8%増加だった。21年は3.3%増加で、20年の4.1%減からプラスに転換した。
第3・四半期は前年比7%増で約10年ぶりの伸びを記録した。
第4・四半期は石油部門が10.8%増加、非石油部門は5%増加した。政府サービスも2.4%増加した。
アブダビ商業銀行のチーフエコノミスト、モニカ・マリク氏は「石油生産の増加が第4・四半期のGDPデータに反映され、石油セクターの実質的な伸びを裏付けた。石油生産はさらに拡大し、この基調は22年も続くとみている」と述べた。
第4・四半期GDPは季節調整済みの前期比で1.6%増加した。
政府の21年成長率予想は2.9%だった。22年は7.4%を見込んでいる。
ロイターが先月まとめたエコノミストの予想は、21年が2.8%、22年は5.7%だった。