💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

原油先物、利食い売りで下落 ウクライナ情勢に注目

発行済 2022-02-15 11:58
更新済 2022-02-15 12:00

[東京 15日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、世界的な株安や前日に7年ぶり高値を付けた後の利食い売りで下落。ただ、ロシアがウクライナに侵攻する可能性への懸念から、下げ幅は限定されている。

0205GMT(日本時間午前11時05分)時点の北海ブレント先物は0.29ドル(0.3%)安の1バレル=96.19ドル。前日は一時、2014年9月以来の高値となる96.78ドルを付けていた。

米WTI先物は0.36ドル(0.4%)安の95.10ドル。こちらも前日に一時、14年9月以来の高値である95.82ドルを付けた。

世界有数の石油・ガス生産国であるロシアがウクライナを近く侵攻するとの観測から、原油先物は前日に100ドルの節目に迫った。

ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ロシアが16日にウクライナ侵攻を開始する可能性があると一部の欧米メディアが報じる中、この日に国旗を掲げ、国歌を斉唱して結束を示すよう国民に求めた。

市場では、核合意再建に向けたイランと米国の協議の行方にも注目が集まっている。イランのアブドラヒアン外相は14日、ウィーンで開かれている米国との間接協議について、イランの国益が守られる限り、合意を急ぐ考えだと表明した。

© Reuters. アジア時間の原油先物は、世界的な株安や前日に7年ぶり高値を付けた後の利食い売りで下落。ただ、ロシアがウクライナに侵攻する可能性への懸念から、下げ幅は限定されている。写真は2016年3月、米オクラホマ州クッシングで撮影(2022年 ロイター/Nick Oxford)

日産証券調査部の菊川弘之氏は「短期的な上昇の調整が入った。ただ、買いの利食い売りは出ても、ウクライナ情勢の緊張が続く中、新規では売りにくい状況だ」と分析。「イランの核合意が決まったり、中央銀行による利上げリスクで株価が今以上に速く大きく下げたりすると、原油も今以上に売りが加速するかもしれない」と指摘した。

国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は14日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」に対し、目標と実績の差を埋めるよう求めた。

JPモルガン・グローバル・エクイティ・リサーチは、OPECプラスの生産不足や余剰生産能力を巡る懸念により、原油市場の需給ひっ迫が続き、原油価格は今年の第2・四半期にも1バレル=125ドルに達する可能性があるとの見方を示した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます