[モスクワ/ロンドン 15日 ロイター] - スイスの資源大手グレンコアは、保有するロシア石油会社ルスネフチの株式を売却し、20年間に及んだパートナーシップに終止符を打つ。
グレンコアによると、売却は2021年12月に実行、規制当局の承認を経て今年前半に完了するという。
同社は売却の理由や売却先・額を明らかにしていない。
日量約13万バレルを生産するルスネフチは、元オーナーのミハイル・グツェリエフ氏が昨年、ベラルーシのルカシェンコ大統領との密接な関係を理由に欧州連合(EU)から制裁を受けて以来、苦境に立たされている。
制裁により、ルスネフチの石油輸出は困難になり、グレンコアは数カ月間、購入を見合わせた。
グレンコアは2000年代初頭以降、グツェリエフ氏がゼロからルスネフチをロシアのトップ10に入る石油会社に育て上げるのを支援し、石油輸出権と引き換えに同社の事業拡大に資金を提供していた。