💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

原油タンカー運賃上昇、燃料高や戦争リスク受け

発行済 2022-02-25 18:40
更新済 2022-02-25 18:45
© Reuters.  2月25日、原油タンカーの運賃が世界的に上昇している。写真は1月、ボスポラス海峡を通過する原油タンカー(2022年 ロイター/Umit Bektas)

[シンガポール 25日 ロイター] - 原油タンカーの運賃が世界的に上昇している。ロシアからの供給が混乱することへの不安や、ロシアとウクライナの軍事衝突によるリスクプレミアム(料金の上乗せ)、燃料価格の上昇が背景にある。

米国から欧州への燃料タンカーの運賃は24日、8%以上上昇し2020年5月以来の高水準を記録した。シンガポール市場の船舶用燃料油(バンカー)価格は6%高の1トン=555ドルと2019年以来の高値となった。

シンガポールの燃料トレーダーは「現時点ではかなりの混乱が予想される」と述べ「戦争のリスクプレミアムは上昇するとみられる。積み込み予定のロシア貨物はかなり多くがキャンセルされるかもしれない」と語った。

市場筋によると、アジアの原油輸送のベンチマークである中東発中国向け大型タンカー(VLCC)運賃は25日、38.82ワールドスケールポイントと4.77ポイント上昇した。

同筋によれば、タンカー運営会社は燃料費の上昇を懸念して運賃の引き上げを求めている。一方、地中海で中型のアフラマックス級タンカーを航行している船舶会社は戦争のリスクプレミアムを懸念しているという。

© Reuters.  2月25日、原油タンカーの運賃が世界的に上昇している。写真は1月、ボスポラス海峡を通過する原油タンカー(2022年 ロイター/Umit Bektas)

シンガポールを拠点とする別の市場関係者は、「(東アジアの)活動は今のところ静かだが、運賃市場の回復は徐々に明らかになっていくだろう」と語った。

中東から日本に航行するLR2タンカーの運賃指数(TC1)は先週の75ワールドスケールポイントから77.5ポイントへ上昇したという。

より小型のLR1タンカーの中東─日本の運賃指数(TC5)は25日、102.5ワールドスケールポイントとなり先週の97.5ポイントから上昇した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます