[ロンドン 27日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の合同専門委員会(JTC)は、2022年の供給過剰見通しを日量約20万バレル引き下げ、同110万バレルとした。ロイターが27日に報告書を確認した。
JCTは先進国の在庫が今年末までに15─19年平均を6200万バレル下回るとの見通しも示した。前回の報告書では15─19年平均を2000万バレル上回ると予想していた。
OPECプラスは3月2日に閣僚級会合を開き、4月も日量40万バレルの増産を行うか判断する。
関係筋がロイターに明らかにしたところによると、ロシアのウクライナ侵攻後もOPECプラスの生産合意に今のところ亀裂は生じておらず、原油価格が1バレル=100ドルを上回る中でも、現行の増産計画が維持される可能性が高いという。
ロイターが27日に確認した別のJCT報告書によると、OPECプラスの1月の産油量は目標水準を日量97万2000バレル下回った。昨年12月は目標を同82万4000バレル下回っていた。