[メルボルン 2日 ロイター] - 2日アジア時間の原油先物は上昇。ロシアのウクライナ侵攻を受けたロシア銀への制裁で原油の貿易金融に影響が生じているほか、一部トレーダーの間でロシア産原油を回避する動きが出ている。
0135GMT(日本時間午前10時35分)時点で北海ブレント先物は3.55ドル(3.4%)高の1バレル=108.52ドル。米WTI先物は3.75ドル(3.6%)高の107.16ドル。
北海ブレント先物はその後5ドル超上昇して110.54ドル、WTI先物も5ドル超上昇の108.97ドルを付けた。
ウエストパックのエコノミスト、ジャスティン・スマーク氏は「貿易金融や保険を巡る問題が黒海からの輸出に影響し、供給ショックが起きつつある」と述べた。
西側諸国はエネルギー輸出に直接制裁を科していないものの、ニューヨークや米メキシコ湾岸のトレーダーの間ではロシア産原油を回避する動きが出ている。
国際エネルギー機関(IEA)加盟国が1日合意した備蓄石油6000万バレルの協調放出は上値を抑制しているが、アナリストは供給逼迫の一時的な緩和にとどまるとみている。