[ワシントン 2日 ロイター] - 米国は2日、ロシアの石油精製部門およびベラルーシを対象とする新たな輸出規制を課した。ウクライナ侵攻を巡り、ロシアとベラルーシに対する制裁措置を強化する。
ホワイトハウスが発表した新たな制裁措置によって、特定の精製技術の輸出が禁止される。ロシアの石油精製所の近代化を阻むことが狙い。
また、先月ロシアに対して課された一連の輸出規制をベラルーシにも適用する。規制によって防衛、航空宇宙、海洋分野の技術やソフトウエアなどがベラルーシを通じてロシアに流出することを防ぐとした。
ホワイトハウスは「米国は、プーチン大統領のウクライナ侵攻を可能にしたベラルーシの責任を追及し、ロシアの防衛部門とその軍事力を今後数年にわたり弱め、ロシアの最も重要な富の源泉に的を絞り、ロシアの航空会社を米領空から追放する措置を取る」とした。
米国の輸出規制を監督する商務省もロシアとベラルーシの軍事・防衛部門とつながりのある企業を事実上の禁輸対象となる米政府の「エンティティーリスト」に追加。米国からの技術輸入が大幅に困難になるとした。
ホワイトハウスによると、米国務省はロシア軍向けに戦闘機やミサイルを製造している企業を含むロシアの防衛関連企業22社を対象に制裁を科すという。
制裁措置の詳細や対象は現時点で不明。